代表チーム イタリア代表

チェルシーに突如現れた青い彗星ダビデ・ザッパコスタとは何者か。プレースタイルや生い立ちを解説【TRIBE SCOUT】

生い立ち・経歴

チェルシーのダビデ・ザッパコスタ 写真提供:Getty Images

2010年1月 イゾーラ
2011年1月 アタランタ
2011年8月 – 2014年7月 アベッリーノ(レンタル移籍→保有権買取)
2014年7月 アタランタ
2015年7月 トリノ
2017年8月 チェルシー

ローマ市から車で1時間半ほどのラツィオ州ソラ市に生まれたザッパコスタは、ジョバンニ・ブカーロ監督のおかけで成長してきた。ブカーロ監督は1990年代にズデネク・ゼーマン監督のもとで活躍したディフェンダーで、2010年のレガ・プロに所属していたアベッリーノの指揮官だった。ザッパコスタをサイドバックとしてプレーさせたのは、この監督だ。それまではザッパコスタはオフェンシブなポジションでプレーしていた。

翌年、現在カリアリのマッシモ・ラステッリ監督に指導された際に、ザッパコスタは初めて重要な目標を達成した。あの日のザッパコスタはチャンピオンズリーグでの初ゴールを決めたときのように喜びを爆発させていた。2013年5月5日、アベッリーノがセリエBに上がった日付、あの日のことは彼の心にも体にも今も残っている。この日付はザッパコスタの腕にタトゥーとして刻まれているのだ。

イタリアのプロビンチャ(地方グラブ)でプレーしていた経験はザッパコスタの戦術的な成長に大きく影響を与えた。右サイドバックとして4バックでプレーすることができ、3バックのウイングバックとしてもプレーすることができる。現チェルシーのアントニオ・コンテ監督が彼の獲得を希望した理由の一つに、その戦術的な柔軟性がある。さらには必要な時には4-4-2の右サイドハーフとしてプレーすることができ、非常事態ではインサイドハーフでもプレーすることができる。

ページ 2 / 5