Jリーグ FC東京

日本の首都クラブ、FC東京に希望はあるのか。儚く消えた“ドリームチーム”の行く末は

ハリルホジッチ監督はFC東京の選手を一人も選ばなかった

ハリルホジッチ監督はFC東京の選手を一人も選ばなかった 写真提供:Getty Images

 後任の安間貴義監督は、以前の就任先であるカターレ富山でのJ3降格と、篠田監督以上に印象の薄い経歴を持つ。ここまでで改善の兆しはみられない。チームは停滞し、ただシーズン終了を待っているようだ。先週土曜に行われたジュビロ磐田との0-0の試合観戦も憂鬱なものだった。おそらく、その週末J1で最悪の試合であった。大久保と前田をプレイメーカーとし、前線の永井にボールを渡そうとするのは筋が通っていない。サポーターとなることも厳しい瞬間である。

 しかしながら、日本の首都クラブにとって全てに希望がないわけではない。DFチャン・ヒョンスは、守備の中心で森重の代理となるにふさわしいことを示している。DF太田にとっても悪くないシーズンだ。日本代表の座を取り戻すまでには良くないが、彼はまだ頼りがいのあるリーグでも最高のサイドバックの1人だ。MF髙萩もまずまずの仕事をしており、ボール分配する深部のミッドフィルダーとして展開している。とはいえ、彼もまたハリルホジッチ監督に落とされた1人なのであった。

 いつもと違い、ニュージーランドとハイチと対戦する国際親善試合における日本代表チームには、FC東京の選手が1人もいないのである。しかしそれを不当ということもできないだろう。またしても混沌としていら立たしい年となった中で、これは起こりうる最悪の事態だ。おそらく経営陣は数々の失敗から1つや2つは教訓を得たと、2018年は何かもっと良いことが待っていると信じたい。

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