ブンデスリーガ ボルシア・ドルトムント

ドルトムントと香川、真価を問われる10月に突入。CLでの歴史的不調を払拭できるか【MatchSTORY】

 今季のボルシア・ドルトムントは5勝1分とブンデスリーガでは現在1位につけ、好調を保っている。フランス代表MFウスマン・デンベレがバルサに移籍、ドイツ代表FWマルコ・ロイスが怪我で離脱と、万全の状況でシーズンのスタートを切ったわけではなかったが、フライブルクから獲得したFWマキシミリアン・フィリップやFWオーバメヤンの活躍もあり、今シーズンこそブンデス優勝を狙えるかもしれない。

 しかし、ブンデスとは対照的なのがチャンピオンズリーグでの出来だ。トッテナム・ホットスパー、レアル・マドリードと同じグループになってしまったのは運が悪かったが、ここまで2戦2敗とクラブ史上初のCL2連敗を喫している。初戦はウェンブリー・スタジアムでトッテナムに3-1で破れ、26日に行われたレアル・マドリード戦でも3-1と初めてホームでレアルに負けた。

 実は、ドルトムントはホームでのレアルとの成績が3勝3分とすこぶる良かったのだ。だが、今季のピーター・ボス監督率いるドルトムントは、クリスティアーノ・ロナウド相手にひれ伏すしかなかった。ドイツメディア『エキスプレス』はカウンターを得意とするレアルに対し、リーグ戦同様真っ向勝負を挑んだボス監督のサッカーに疑問を呈している。

 確かに、ドルトムントはここまでブンデスで格下と思われる相手としか対戦していないのは事実だ。19得点1失点と破壊的な攻撃力を披露しているが、現在5位のアウフスブルグ、6位のRBライプツィヒと対戦する次節、次ヶ節あたりから真価が問われてくるだろう。

 また、怪我で出遅れた日本代表MF香川真司の名は、大一番レアル・マドリード戦のスターティングメンバーにはなかった。復調の兆しを見せるMFゲッツェとMFゴンサロ・カストロがスタメンに名を連ねている。香川は途中からの出場もなく、現在の序列が伺える試合となった。香川としても正念場を迎えていると言えるだろう。