プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

マンU、ルカク差別チャント犯特定へ動く。警察と相談し監視カメラの映像を要求

 マンチェスターユナイテッドがベルギー代表FWロメル・ルカクに向け、人種差別的なチャントを歌ったサポーターを特定するため監視カメラの映像を要求しているようだ。23日、英メディア『BBC』が報じている。

 13日に行われたCLバーゼル戦、17日に行われたプレミアリーグ第4節エバートン戦で1部サポーターが“黒人男性の性器の大きさを”揶揄する差別的なチャントを歌い問題となっていた。ルカク自身も「ユナイテッドに加入してからの心強いサポートに感謝している。善かれと思って歌っているのはわかるが、共に前へ進もう」と差別的チャントを止めるよう呼び掛けている。

 しかし、現地時間23日に行われたプレミアリーグ第6節サウサンプトン戦でも差別的なチャントが続けられた。事態を重く見たユナイテッドはクラブ公式サイトにて声明を発表している。

「このような行為が続くのであれば、個人に対して更なる行動をとります。クラブは警察と話し合い、サウサンプトンには監視カメラの映像を要求しました。我々は攻撃的なチャントとその行動に一切の許容をしません」

 また反差別団体「Kick It Out」のスポークスマンは「私たちは繰り返しそのような態度をとる者にサッカー界での居場所はないという立場を表明したい」と差別チャント犯へ厳しいコメントを残している。

 厳しい口調で差別的なチャントを非難したユナイテッド。今後もこのような事態が起きないように、サッカー界全体で人種差別に対し厳しい姿勢をとることが求められている。