環境面で苦しんでいるのは、トッテナム・ホットスパーだ。スタジアム建設のため、今シーズン全てのホームゲームをウェンブリー・スタジアムで戦うことを強いられている。多くの横断幕を掲げることを許されているとはいえ、ウェンブリーはホワイト・ハート・レーンではない。アウェイチームは中立ともいえるスタジアムで試合を行うことができるのだ。とりわけ、ユナイテッドやアーセナルのようなカップ戦の決勝を何度も戦い、スパーズよりも多くの試合をウェンブリーで行ったことのあるチームにとっては有利ともいえるかもしれない。
スパーズは来シーズンから新たなスタジアムで試合することになるが、彼らがそこをホームだと感じることができるまで今と同じように苦しむことになるかもしれない。
チャンピオンズリーグでイングランドのクラブが少なくとも好スタートを切ることができたことも触れておきたい。私は出場5チーム全てがグループステージ突破すべきだろうと考えている。もし突破できないようなことがあるとすれば、それは大きな問題といえるだろう。第1節で勝ち点3を手にすることができなかったのはリヴァプールだけだが、彼らの次の試合は厳しいアウェイでのスパルタク・モスクワ戦だ。彼らの近年のCLでの経験不足を踏まえると、確実に勝利が求められる試合となるだろう。
イングランドのCL出場クラブを比較すると、優勝に向けた準備が整っているのは、ボールポゼッションを主体とするシティだ。だが、私は彼らがレアル・マドリードに勝利する姿を想像することができない。バイエルン・ミュンヘンには勝てるかもしれないが、レアル・マドリードには勝利するのは難しいだろう。
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