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本田圭佑がパチューカ放映権獲得を目指す理由。メキシコサッカーのポテンシャルを現地メキシコ人記者が徹底分析

サッカーでは米1の人気を誇る

パチューカの本田圭佑 写真提供:Getty Images

 北米以外のリーガMXの視聴率を調べることは難しいが、仮に同リーグがアメリカで大成功を納めれば世界展開への可能性が開かれるだろう。アメリカでは近年メジャーリーグサッカー(MLS)やイングランド・プレミアリーグが注目を集めている。しかし、サッカーというジャンルにおいては、現在アメリカで最も高い人気を誇るのは間違いなくリーガMXなのだ。アメリカ全土の平均視聴者数は毎試合約110万人にも及び、地域によってプレミアリーグの5倍の視聴数を記録することも多い。

 さらにリーガMXはアメリカでの人気拡大を狙い、今年2月に「フェイスブック」にて46試合の英語解説付きの無料生配信が行なわれることが発表された。その中では今週末に開催されるパチューカ対クラブ・アメリカ戦も含まれていることが、フットボール・トライブの取材に応じて関係者が明かしている。

 同フェイスブック配信は日本のサッカーファンが観ることはできない。しかしながら、本田がリーガMXの可能性を理解している以上は日本のサッカーファンに彼がメキシコで戦う勇姿をしっかりと伝える環境を整えるはずだ。(編集部注:フジテレビは28日、パチューカのホームゲーム全試合並びにアウェーゲーム一部試合を、CS放送の「フジテレビONE/TWO?NEXT」で生中継を中心に放送すると発表した)

 未だ発展の中にいるリーガMXにおいてランニングスタートを掴むのは本田圭佑かもしれない。放映権を巡って未だ合意は報じられていないが、リーガMX、パチューカ、そして本田自身も大きな発展と利益を得る可能性は高いといえるだろう。

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