本田のパチューカ移籍を現地メキシコ人記者が徹底解説
まずはじめに、パチューカというクラブについて紹介しよう。すでにメキシコサッカーを熱心に追いかけている数少ない人々以外にとって、パチューカとメキシコサッカーは馴染みのある存在ではないだろう。
メキシコの最古サッカークラブであるパチューカは、1901年に市内に住んでいたイギリス人の鉱員によって創設された。驚く話かもしれないが「クラブ・デ・フトボル・パチューカ」は創設当初メキシコ人が選手は在籍していなかったのだ。1908年にダビド・イスラス氏がパチューカに加入し、初めてメキシコ人選手が誕生した。
創設からの数十年間は特に目立った成績を挙げることはなかったが。しかし、近年はスカウティングや育成に力を入れている。現在はメキシコの有望選手を大量に輩出。とりわけ国内の若手選手に出場機会を与え成長を促し、一方で海外からベテラン選手を多く獲得するバランスの取れた補強戦略が高い評価を集めている。
パチューカは1999年以降6回のリーグ優勝を経験し、今年はクラブワールドカップにも出場する。まさにメキシコの「胸躍るクラブ」といっても間違いない。
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